演習編(腰籠の作り方)
●道具と材料 まずは、道具です。 ・ハサミ :PPバンドを切るときに使います。 ・ポリ紐 :底を編んでから緩まないように縛るときに使います。 ・洗濯バサミ :編むときの止めに使います。 ・ペンチ :指の力で編めないとき、縁に使う針金を曲げるなど。 ・カッター :編み終わったときの余りをカットするときに使います。 ・ライター :毛羽立った部分を焼くときに使います。 さて、材料です。 ・PPバンド:これがないと始まらない。 ・針金 :籠の縁に入れてしっかりさせます。 ・ポリテープ:腰紐、籠の縁の部分に蒔くテープ。 |
●腰籠の材料 だいたいですが必要なPPバンドは以下。 @ 幅15mmx 80cm :20本 − 底と縦(短) A 幅15mmx120cm :6本 − 底と縦(長) B 幅15mmx110cm :13〜15本 − 横 C 20cm :1本 − 針金の端を縛る ポリテープ(石本マオランのポリベルを使ってます。) D 3m :1本 − 縁用 E 4.5m :1本 − 腰紐用 針金(電柱の支えに使っているワイヤー(拾ってきた)を使ってます。) F Φ1.5mm 110cm :1本 − 縁の芯用 |
●編みはじめ 編み始めは、籠の底からです。 @のバンド:横6本とAのバンド:縦20本を写真のように編みます。 上下上下と交互に重ねればいいだけです。 なるべく隙間を空けないように。 底を編んだら、緩まないように縦横をポリ紐とかで縛ります。 底の部分の両端の余った部分が籠側面の縦のバンドになります。 よって、なるべく左右の長さを均等に(底の編み込みを中心に)しておきます。 |
●側面の編み込み さっきの縦バンドを底面に対して立てながら、Bのバンドを編み込んでいきます。 編み方は底のときと同じで縦バンドに対して上下上下・・・です。 なるべく隙間を空けないように。 編み込んでいく途中途中、縦バンドを折り曲げて、洗濯バサミで止めていきます。 そうすると次の段を編み込むときまで、緩まずに進めます。 ★横バンドに端っこは・・・編み始めは縦バンドの外側に合わせて。 また、一周ちょっと編んだら、全部を編み込まずに残しておきます。 あとで緩みを絞めるときのために出しておきます。 |
●隙間のチェックと縁の芯 適当な高さまで編み込んだら隙間の多い部分を締め上げて、なるべく隙間が見えないようにします。 ★編み込んで無いバンドの先端を斜めにハサミで切ります。バンドが重なっている隙間に通して いくことになるので、差し込み易いようにするためです。 次に縁の芯になる部品を作ります。 Fの針金をバンドを編んだ底の大きさよりも若干大きめにワッカを作ります。ワッカにした針金の端は バンドを細く割いたもので縛ります。 Dのポリテープを用意します。長さは籠の縁の周囲の3倍程度です。 |
●縁への芯の編み込み 針金で作った芯を巻き込みながら、縦バンドを折り返して縁の横バンドと自縦バンドの間に通していきます。 下の左側の図(側面の断面図です。)を参照してください。 ★折り返して差し込んだ縦バンドの上にポリテープを絡ませます。上の右側の図を参照してください。 1本のバンドを折り返してその上でポリテープをクロスさせて、針金の下を通す。その作業を縁1周繰り返します。 ポリテープは一本で、最初は一方を針金にくぐらせてそこからスタートします。 最後は両端結んで編んだ籠の隙間にそれを押し込んで目立たないようにします。 図は見やすいように描いてます(そのつもり)が、実際はきっちり締め上げて、緩みのないようにしてください。 一周すると上の右側の写真のようになります。 |
●仕上げ バンド端っこの余りを全て編み込んで(すでに編んでいる縦横の間に差し込んで)いきます。 端っこを通せるところまで通して、余った部分は、カッターで切ります。 次に腰に巻く紐ですが。Eのポリテープを三本にして、三つ編みにします。 それを籠の縁に通して、完成です。 |
●こんな風に使います 実用品ですので、見た目より頑丈さを重視してます。山菜採りの時に腰に付けて、取ったものを入れるためのものです。 よって、使用した場合は汚れます。でも大丈夫、タワシでゴシゴシ水洗いしてください。 なお、籠の大きさは単純にバンドを増減させれば変えられます。お好みの大きさで作ってみてください。 |