さるの山菜図鑑 

【名前】
ミズ=ウワバミソウ(蟒蛇草)、青ミズ=ヤマトキホコリ(山時繁)
さるの大好物です。でも、葉っぱを取って、皮を剥いてでないとダメなので手間も必要です。

【外見】

こちらはヤマトキホコリ


【特徴】
イラクサ科ウワバミソウ属の多年草。
ミズナとも呼ばれるようです。
ギザギザのある葉の草です。茎はかなり水分を吸ってミズミズしい。
背は30〜60cm程度くらいまで成長します。
雌雄異株だそうです。夏から秋に掛けて花が咲き、ムカゴのような実を付けます。(ムカゴなのかも知れません。)
また、アカミズとアオミズと呼ばれる種類が異なるものがあって、アカミズは根元の方が赤いのですが、 アオミズは根元の方まで緑です。
※ミズ(赤ミズ)と青ミズはチャント違う種類の草だということを2022年頃にはっきり認識しました。
 青ミズ=ヤマトキホコリは、イラクサ科ウワバミソウ属と紹介されており、ウワバミソウと同じ仲間ですね。
 生える場所も同じようなとっころで、「こっちは赤ミズでこっからこっちは青ミズ」ということもよくあります。
アオミズの方が希少価値が高いようです。ただし、味に関しては、さるの味覚では良く分かりません。
通年(春〜秋)に食べられる茎に関してはミズも青ミズも食べ方は同じです。
ミズ(赤ミズ)には、秋になると茎の先端側の葉の付け根の部分に「実」とか「コブ」と呼ばれる(たぶん)ムカゴが付きます。
この部分が珍味というか、食感が面白いのでこちらでは珍重されていて、市場によく出回ります。
(青ミズにはムカゴはなくて秋になっても花?ブツブツしたものが付いてます。)


【場所】
山奥の沢に群生します。

【時期と採り方】
春6月〜9月くらいまでは、いつでも採取可能です。
まだ芽吹いて早い段階では、根元の方から手でポキッとやって採ります。
さるの場合は、30〜40cmくらいのものを採ってきます。
秋になると、根元に近い方が固くなるというか、茎の中の繊維が太くなるので、あまり太くなったのはやめておいた方がいいでしょう。
食べるのは、茎と実です。

【下拵え】
主に茎を食べますので、葉はむしってしましましょう。
茎には皮があって、付けたままでは食べやすいとは言えませんので、これも剥いてしまいます。
@葉っぱは、取ってしまいます。

A茎の部分の皮を剥きます。これには、コツが必要です。
 基の方向から以下の図のように4〜5cmづつに折りながら剥いていきます。

B熱湯に入れて軽く湯通しします。茹でるとエンジ色の実も緑色になります。

後は、煮物、炒め物、サラダなどで食べます。
ミズは山菜のなかでも最も癖のないものの一つなので、 普通の野菜と同じように料理に使ってもいいですね。

【料理】
食べ方は、
1.おひたし

茹でた状態で、シロダシ、醤油、生姜をつかって、アッサリおひたし(和え物?)にしたものです。

2.ミズたたき

・軽く茹でたミズを包丁で粘り気が出るまで細かくたたきます。
・叩くときにお好みで、味噌と山椒の実、にんにく、
あるいは生姜を混ぜて出来上がり。
酒の肴にどうぞ。

3.ミズの油炒め

・ミズとベーコンを適当に刻んで油いためにします。
・味付けは塩、醤油、胡椒、みりん等々お好みで。

4.ミズの実のコブ和え

・ミズの実を軽く茹でます。
・「さざなみこんぶ」とかいう市販の塩昆布(佃煮だと思います。)を加えて和えます。
出来上がりです。

5.ミズとウルイの浅漬け

春のミズとウルイ(ギボウシ)を二十日大根といっしょに漬けました。
うまいです。





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